米国株、ダウ平均143ドル安 ナスダックは45ポイント安、失業率の上昇で

【NQNニューヨーク=川内資子】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に3日続落。前日比143ドル28セント安の8599ドル18セントで終えた。ナスダック総合株価指数は反落し、同45.42ポイント安の1571.59で終えた。失業率の急上昇を受けて、米雇用情勢の厳しさが改めて意識され売りが優勢となった。

 2008年12月の米雇用統計で失業率は7.2%と前月(6.8%)から大幅に上昇し、16年ぶりの高水準となった。雇用環境の悪化が進んでいるとの見方から、売りが優勢となった。半導体大手のインテルなど企業による業績見通し引き下げの発表が相次いでおり、来週以降に米主要企業が発表する08年第4四半期決算が、予想以上に悪化するとの警戒感も相場の重しになったという。

 ただ、売りの勢いは限られた。雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比の減少幅が市場予想とほぼ一致した。市場の一部で減少幅がより大幅になるとの思惑もあったため、内容は懸念したほど悪くなかったとの見方もあったという。

 午後に米銀大手シティグループが証券大手モルガン・スタンレーと証券部門の統合を交渉していると伝わった。引け前にシティなど金融株を中心に売りが優勢となり、主な株価指数は下げ幅をやや広げた。

 業種別S&P500種株価指数は全十種が下落。「金融」や「エネルギー」の下落が目立った。

 ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約11億6000万株(速報値)、ナスダック市場(同)は約19億5000万株だった。

 シティは5.7%下落し、ダウ平均で下落率首位。シティについては元財務長官のルービン上級顧問が退任するとの報道もあった。前日夕に08年10―12月期決算が前期比で大幅に悪化するとの見通しを発表した石油大手のシェブロンが1.9%下落。業績見通しを引き下げた皮革服飾ブランドのコーチが13%急落。商業航空機部門の約4500人の人員削減を発表した航空機大手ボーイングも安い。(10日 07:42)

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